おちゃまる備忘録

備忘録です。

『そして雛鳥は空へ飛び立つ』反省会

スタァライト大学マヤクロ学部クロディーヌ専攻生の卒論です。

electron1513.booth.pm

2018年7月アニメ1話2話を観る(まだ懐疑的)→舞台♯1と放送局をいくつか観てえぇやんと思う→アニメ3話の放映をリアルタイムで観る→真矢クロに心を奪われる

こんな経緯で天堂真矢と西條クロディーヌの二人のことを考え始めました。アニメ放映6、7話くらいの時点で2018年冬コミに申し込みし出た本なので、我ながらよくやったと今でも思っています。

 

■プロット迷宮のレヴュー

前述の通り、8月には着手をしていたんですがいかんせん当時ストーリーとして公開されていたものがアニメ~8話、舞台♯1だったので、「付き合う二人、考えられへんな…」と頭を抱えていました。お付き合いを開始するにしても大人になってからだろうと思っていたので、大人の二人を書く予定でプロットを組んでいました。

が、来たるアニメ放映10話。確かこれを観て「学生時代の二人+卒業後の二人」に変えたんだと思います。10月頭には執筆を開始してたけど、がっつり構想を固めて書き始めたのは♯2の観劇以降だったと思います。あんまり♯2の内容に影響受けた気はしてなかったんですけど、♯2観返したらバリバリ影響受けてますね。舞台版のぎらめいた真矢様も好き…でもアニメ版の少しマイルドで歳相応に可愛い真矢様も好き…と思いながら書いたらあんな真矢様になりました。

元々小説はそこまでプロット立てるタイプじゃないんですけど(書き始めるときはたいてい断片的な書きたいシーンとそれを繋ぎ合わせるストーリーの道筋がふわっと頭にあるだけ)、それにしてもこの小説は見切り発車of見切り発車で書き始めたので普通にめちゃくちゃしんどかったです。

・すごい書きたかったシーン→クロちゃんが夜に公園で一人で踊っているところ、パリで真矢様のことが好きって気付くところ

・書きながら書いたシーン→その他

こんな感じです。無謀か?というか、とりあえず本文を書いて最後までの流れを作ってから合間に不足しているシーンなどを追加していくって感じなのでこの「とりあえず本文」が自分にとってのプロットなんでしょうね。プロットしっかり作ろうと思っても、長編小説に対する経験値が少ないから「書いてみないと分かんない(次のシーンに繋げられるほどの感情の変化を書けるか分からない)(本当にこのシーンでこの感情になるのが自然なのか分からない)」ってなってしまう。ここは経験積んだら改善していけるかな~~~そうだとえぇな……

ちなみに冬コミ申し込み時点で考えていた大人の話は6月のGLFの本で描く予定となりました。迷宮のレヴュー、無事に解決です。

 

■書きたかったシーンなどの話

クロちゃんが公園で一人で踊っているところ、彼女の「ダンスならこの学園で誰にも負けてない」という言及についてがアニメでも舞台でも観れていないのでどうしても書きたくて書きました。クロちゃんのロッキングダンス見せてくれよ!!!!!という歯軋りがこもってます。

この辺りで言及しているミュージカルにモデルはないですが、イメージしているとしたら『RENT』です。というか私の観劇経験がとても少ないので、かっこいいミュージカルと言えばRENT!みたいなところあります。RENTのオープニングめっちゃ好きなんですよね…。

このシーンで書いたクロちゃんは、私の持つクロちゃんの「子役として成功体験を積んできたからこそ持っている負けん気と反骨心と意地で限界突破を繰り返し強くなる子」というイメージの全てを注ぎ込んでます。

あとこのあと語り合うのは双葉だっていうのも最初から決めてました。クロちゃんと香子はどこか似てるところがあると思ってる勢なんですが、双葉みたいな子が必要な心の形をしているところがそうなのかもしれませんね(雑な考察)ふたクロの「ともだち」って感じがめちゃくちゃ大好きなため多分この本では真矢様とクロちゃんより双葉とクロちゃんの方が喋ってる…。

 

卒業後にクロちゃんはフランスへ、というのは、卒業してからプロとしても真矢様とこの平行線の関係を続けている想像がつかなかったからです。感覚的にこの「パリへ留学」は「山ごもりして修行」のニュアンスがあります。あとはやっぱりこの子のメンタル的に、一度真矢様から離れた状態で自分を再生産しないといつか来るであろう挫折に耐えられないだろうなとずっと思っていたので…。

そして離れたからこそ自分の真矢様への想いを整理して認められるんちゃうか?この流れならそれが恋でも違和感ないんちゃうか!?と思って、クロディーヌパリへ征くの二部制となりました。

ここまでは本編を書く前に頭の中で浮かんでいた流れなんですが、書きながら最後までそれでも従来語られてきた「恋愛感情」が真矢クロにはどうしてもしっくり来ずあんな結論になった次第です。真矢とクロがお互いに抱いてる「かけがえのない存在」という想いに、今回は恋って名付けさせてね、なぜなら私が百合厨なのでっていう……

 

■劇中劇「スタァライト」について

一章の劇中劇のシーンに関しては、本を書き始めた当初はそこまで掘り下げられてなかったんですけど、執筆期間にたまたまベリーダンス(中東の方のダンスらしいです)を観る機会があって、クレールとフローラのいる国ってこんな感じなんかな…と触発され「砂漠の国で行われる星祭りの光景」「砂漠の中にそびえ立つ塔」などの世界観に対する具体的な描写イメージが深まり、「クロディーヌが演じるフローラ、真矢が演じるクレール」までが浮かんで、この二人の演じる二人が書きたい!!!!となり書きました。

章タイトルや本のタイトルに「踊り子」という単語を入れようとしていたくらい、とにかくクロちゃんのダンスについての言及がしたかった。「どうして二人は一年に一度しか会えないのか」という問いから始まり「クロディーヌの演じるフローラは流星を追い世界を巡るキャラバンの踊り子」と辿り着いた設定はめちゃくちゃ気に入っています。「流星を追う」「砂漠を渡る」「キャラバン」「踊り子」という単語、あまりにも夢がある……

ちなみに「各国のできごとを物語にして各国に伝えるキャラバン」というのは『十二国記』の旅芸人の一座から設定を借りました。

www.shinchosha.co.jp

あとこのシーンでクロちゃんが星の名前を羅列するシーンがあるんですけど、あの星々の名前は『ロマンティッククルージン』の歌詞に出てくる星の名前です。この曲、めっっっっっっっちゃ好き~!!!!!!!!!

世界を巡る流星=クロディーヌ、不動の北極星=天堂真矢という構図は書きながら思いついたものです。思い付いて点々と存在していた設定や書きたいものがイコールや矢印で繋がって今まで書いてきたものが伏線などの形になって目の前にカタルシスが見える瞬間、小説を書いてて本当に一番楽しい時間だと思っています。そういう意味で「書いてて一番楽しかった」と思うのは前ページ通してこの劇中劇のシーンでした。

クロディーヌがフローラで在ること、天堂真矢がクレールであること、二人にとってのスタァライトに意味を持たせたかったので、それが片鱗でも叶えられてだいぶ満足をしています。

あと個人的に、この劇中劇の直前のシーンで書いた「入学したばかりの頃はそれでもまだあどけなかったのだと知る、凛と佇んだ表情」という描写が自分でもすごいお気に入りです。自分が高校生の頃に体感した、中学校卒業したて!みたいな15歳と成人目前の18歳が混在する「成長・変化」がめちゃくちゃ凝縮された不思議な高校三年間、その中でも今のこのスタァライトを演じようとしているこの子たちは大人のほんの手前までに成長しきった聖翔学園の生徒なのであるということが書けたのではないかと…多分…知らんけど…

「子供ではない・だけど大人でもない」そんな二人がちゃんと書けてたらえぇな!!!読んでくれた人がちゃんと読み取れる内容になってたかは知らんけど!!!!

あとこのシーンで、「役と演者の境界線が曖昧になっていく二人」というようなご感想を頂いたのですが、その感想に普通に「エッッッッモ」と言ってしまった。すいません、そこまで考えて書けてはいなかったです、事象としてはそのようなことを書きたかったのだと思うけど「「役と演者の境界線が曖昧になっていく」なんてそんなカッコいい言葉を私は知らなかった……エモ…役者という職業、エモ……

 

■雨宮さん

雨宮さん好きなんですよね……15歳にして「劇作家になりたい」って言って聖翔音楽学園の舞台創造科の門を叩くのやばくないです??ちょっと感情的になりやすいところも含めてめちゃくちゃ好きな子です。一番感情移入しやすいポジションにいるからというのもそうなんですけれども。

舞台はそれでもやっぱり「演出家が絶対」という世界なんだろうなと思っているので、眞井さんがすぐ上にいるということ、構造は違くても気持ち的には真矢クロの関係に似ているのではないかなと思って雨宮さん絶対フューチャーしたいという気持ちで書きました。

2年生の第百回聖翔祭の追加シーンなどはきっとばななが脚本書いたのではないかな(書いたまでは行かなくとも華恋ちゃんの要望を脚本の骨組みに替えて雨宮さんに渡すくらいはしたんじゃないかなとか)とうすらぼんやりと思っており、それに対する雨宮さんの見解などももっと掘り下げたかったんですが、さすがにそこまでは公式の情報も断片的すぎて書けませんでした。あとクロディーヌ以外を書く余裕も私になかった…

ただ、ばななのアドバイスを「それいい!」ってすんなり採用したりあっさりとばななの才能を認めたりする点で、純那ちゃんとも似てるところがあるのかなと思ったりしています、雨宮さん。どちらにせよ化け物なんだろうな眞井さんと雨宮さん…。

いつか何かでこの二人を掘り下げた話とか公式で出たりしないかな~~~待っています公式~~~

 

■純那ちゃんとななちゃんについて

純那ちゃんとクロディーヌについては、「追いかけても追いかけても追いつけない存在がいる」という点で相似している二人と思っていたので、全裸で語らせあえれて嬉しいです。究極に煮詰まったクロディーヌを解きほぐせる子がいるとしたら純那ちゃんだけだろうな…と。というのも、我こそはアニメで純那ちゃんが「追いつけない」とか「届かない」とか思う度にクロディーヌのカットが入るの大好き侍なんですよね、純那ちゃんとクロちゃんの関係めっちゃ好き…。

「羨望だけで道は拓けないし、憧憬だけで前には進めない」これは最初クロちゃんのモノローグで使おうと思っていた文なんですが、こんな堅くてだけどカッコいい言葉を口にするのが似合う委員長サイコー↑と思って純那ちゃんに言わせました。純那ちゃんはすごくカッコいい舞台少女なんだ…!!!

ともあれ、このくだりでは賢い純那ちゃんに壁打ちしているからこそクロちゃんの思考も洗練されて、「私は負けていない」という言葉に抱える矛盾を言語化して輪郭を与えられたと思っています。ご感想で純那ちゃんとのシーンが良かったと言っていただけてとても嬉しかった~~個人的にも書けて良かったと思っているシーンです。

 

ななちゃんについては、「ななとクロディーヌ」というより「ななと真矢」って感じですね。この二人がどんな会話していたかとかははっきり考えていないですが、多分ななちゃんの持つ柔らかさや九十九期生を想う優しい気持ちが真矢様に伝播したのではないかなと…。「大場なな」という人間が確かな希少性を持っているということを知った上で彼女に接しているのが真矢クロ純那だと思ってて、その中でもばななちゃんに「与える」側であるのは純那ちゃん、「与えられる」側であるのは真矢、両方するのがクロというのをよくイメージします。

天堂真矢という「人間」と限りなく対等である人間であるという点でもばななちゃんのこと大好きなのでそんな感じのが書けてたらいいなと思っています。あとばななちゃん書いた上で特に「ン゛ッ」てしてほしいなと思うのは、一章の最後で言わせた「真矢ちゃん、いつも言ってた。」という台詞です。

あの「いつも」は口癖としての「いつも」なのではなく、「九十九回聖翔祭直後はいつも言ってた」の「いつも」なのであったって言う……でもきっとそのうち上手な立ち回り方を知ってしまったばななちゃんがいつしか訊かなくなった言葉でもあるんだろうなと、7話と3話のばななちゃんと真矢様の雰囲気を見て思っています。

そしてこの解釈が一章冒頭の「私がもっと色んなことを上手にできていたら」という台詞に繋がるのですが、改めて第百回聖翔祭に向け歩き出したばななちゃんの抱かずにはいられないであろう恐怖(その意図はなくても「やり直せない」という現実)とそれを全部前向きにして一緒に歩いてくれる純那ちゃんよ…ほんと…jnnnnハワイ挙式合同本待ってます…最高の二人……

ちなみにクロちゃんとななちゃんのシーン、クロちゃんがなかなか前向きになってくれなくて3回くらいまるっと書き直した記憶があります。クロちゃんを前向きにするためのレヴュー、再演です!つってな!書き進まなさに泣きながら書いていました。

 

■エリーくんについて

クロディーヌパリ編でオリジナルキャラを出すのは決まっていたんですが、いかんせん二次創作でオリジナルキャラを出すというのがモバマスのP以外したことがなく今思えばすげーーーーことしたなと思っています。最初はなんか「小さい頃にパリで仲良くなった幼馴染みの男の子…」「ゲイで真矢との関係を素直に応援してくれるいい子で…」「なんならクロディーヌと同じハーフで…」など考えていたのですが、多分クロディーヌに属性や関係が近ければ近いほど私の生み出したものと融和してしまって「個として確立した西條クロディーヌ」を書けなくなると思って、その結果出自や彼女の属性からめちゃくちゃ遠い場所にいる且つ私が物凄く感情移入してクロディーヌを魅力的に語ることが最高の楽しくできる「19歳のクロディーヌと出会って恋に落ちた年下の男の子」になりました。

エリーくん自体にモデルはいないのですが、ひょろひょろっとした背の高いとっぽいにーちゃんキャラをだいたいどのコンテンツでも好きになってきたので(オーイシマサヨシさんみたいな)、「私の好きな男性キャラ総集編」みたいな感じです。二章および「天堂真矢の話」ではサン・テグジュペリの『星の王子さま』を多く出しましたが、真矢様が星の王子さまでクロちゃんがバラなのだとしたら、彼は二人にとってパイロットでありキツネであるような少年なのだろうなと思っています。

ともあれ彼のおかげで「オリジナルキャラクターを作ること」がどれほど楽しいことかの片鱗を知ったので2019年は一次創作もやってみたいと思いました。

ちなみに彼とクロちゃんが演じたとしたミュージカルは『ZANNA Don't』という作品です。邦題だと『ZANNA ザナ~a musical fairy tale~』で2013年にシアタークリエで敢行されたブロードウェイ発のミュージカルです。推しが出演するので観に行ったら胸に刺さって忘れられない舞台になった一つです。

 ここからのツリーで語っております。

 

エリーくんに関しては本当に本当に本当にご感想を多く言葉にしていただき本当にとっても嬉しいです、西條クロディーヌという子を描く上でノイズになっていなかったのなら幸いです。

なんというかエリーくんの頑張ったシーンは香子ちゃんを絡めたシーンと密接になっているんですが、九十九期生同士の間柄だからこそ干渉してこない部分を補うための存在となっているので、香子ちゃんのシーン良かった~と言っていただけることも多くて嬉しいです。香子ちゃんのシーンはめちゃくちゃ楽しく書きました。本当に凄く楽しくてびっくりしました。

 

■グーグルマップめっちゃ見た話

フランス行ったことないのでめっちゃグーグルマップを見ながら書きました。パリにもブックオフあるやん!!!などの感動を得ました。劇場がめっちゃある!公園がたくさんある!ストリートビューがどこ見てもオシャレ!!パリめっちゃええゃん!!いつか行きたいなぁと思いました!

ちなみにクロちゃんの通った「フランス国立演劇学校」は実際にある学校です。だけど調べた限りの情報が基本的に英語などだったため、欠片も読むことができず「定期公演が~」「卒業は~」などの設定は全部私の考えた架空のものになります。なので参考にはしないでくださいね…参考にならないので……

クロちゃんの家に関しては11区の辺りを想定して書きました。基本的に全部セーヌ川より上(セーヌ川より上)で展開していましたので何か楽しむきっかけになると嬉しいです。

 

■タイトルについて

章タイトル「永遠にサヨナラ」は真矢様の言ったフランス語からで、これはすんなり決まりました。2章の「星の在り処」は結構全然まったく決まらなかったので、一番気に入ってる描写から取ろ…と思った結果こうなりました。二章タイトルの方は結果として色々な意味を含められたのでめっちゃお気に入りです!

「そして雛鳥は空へ飛び立つ」というタイトルに関しては、タイトルをどうするか考えに考えすぎてどうしてこのタイトルになったかあんまり覚えていないんですよね…前述の通り「踊り子」という単語を入れたくて、「踊り子と空」が初期案だった気がする。パンチが弱いですね。

「真矢のことでもあるしクロディーヌのことでもあるよね」と読み取れる感じのタイトルにしたくて(そういうギミックが好きなので)こうなった気がします。雛鳥も空も真矢でありクロディーヌであり、それは恋であり自身の飛躍であり…っていう。あと散文的なタイトルにも憧れがあったので叶えられて嬉しいです。お気に入りです。エゴサもしやすい!(重要!!)

 

■表紙と組版について

組版について大反省会しました!!!!!読みにくい!!!!!!!本をお手に持っていただけている方は分かると思いますが、めっちゃ内側に文章が…ありますよね……。前に出したA5二段組と同じ組版を使ったんですが、そのときの反省をすっかり忘れていたみたいです。(その反省も含めこのブログを作りました)

このすぐ後に出した「天堂真矢の話」で修正した組版がようやくA5二段組でまともに読めるデザインになったかなという感じです…でもあれ1ページ内の文字数めっちゃ少ないねん…もうちょっと改善の余地ありますね…がんばります…。

印刷に使った紙は表紙が「シャインフェイス180kg」のゴールド、本文用紙が「書籍用紙淡クリーム90kg」です。90kgちょっと厚いけどこれくらいのページ数なら好みの範囲なので良かったです。150ページ超えたときはもうちょっと薄い紙にするといいかも。表紙の紙はめちゃくちゃお気に入りになりました!!!ありがとうbooknext!!!色に関しても裏表紙のオレンジとも良く合っているのでゴールドにして良かったです。

表紙の絵なんですが、これは…まぁ…描き直したいところがないわけではないですがこれがこのときの精いっぱいなので仕方ないね…。脳内でイメージしたものをほぼそのままアウトプットできたという点では満足しています。緞帳が上手に塗れたので良かったです。背景に使った空と裏表紙は写真素材をphotoshopで加工したものになります。photoshopってすごいのよ…

タイトルロゴは確か游明朝と花園明朝を掛け合わせたやつ…。平仮名が花園で漢字が游明朝かな?記憶が曖昧ですが確かそうです。背表紙はうつくし明朝です。ロゴを作れないので明朝体がバーンッッてしてる同人誌を作りがち。総合してけっこうだいぶめっちゃお気に入りの表紙となりました。あとは絵を上達させるだけですね~~~しんどい話やで~~~~

 

■めっちゃ聴いた曲

インスパイアを受けすぎて奥付にも書いてしまったのが茅原実里『憧れは流星のように』です。

憧れは流星のように

憧れは流星のように

  • provided courtesy of iTunes

歌詞全体が、というよりは一部の歌詞と曲調に大きな影響を受けています。「憧れは流星のように燃えて 流れる姿に胸を焦がしてはその背中だけを追い求め」「憧れは永遠に輝き続ける 何億光年でも約束をするよ あなたを越えてゆくから」「かけがえのない人 最初で最後の…」「私の憧れは美しいあなただけ」という辺りで、真矢←クロディーヌ感をこう…熱く感じません…!?少なくとも私はこういう真矢←クロが好きだし、真矢に対して「憧れは美しいあなただけ」と言えるクロディーヌを書きたくて書いたところがあります。

対として真矢→クロディーヌだなぁと思ったのはTRUE『名前のない空腹』になります。

www.utamap.com

これはっっっっもうっっっっ歌詞全部が真矢→クロディーヌなんですよっっ個人的に…!!!!!原稿期間中に発売された曲だったんですけど、そのとき書いてた真矢様とあまりにもイメージぴったんこかんかんすぎてビックリしたしめちゃくちゃ原稿が捗った曲です。

特に「高い高い空を見上げ太陽を飲み込んだ 熱くて優しくて泣きたくなったんだ」っていう歌詞が、アリーのクロちゃん(太陽)を見て惚れ込んだ真矢様がいつかその数年でクロディーヌより高い実力を持ってねじ伏せてしまった悲しみと、それでも真矢を目指し続けることを選んだクロディーヌへの愛とあまりにも解釈の一致…!!!

一章の「クロディーヌを手放す決断に至る真矢の心情」はこの曲を聴けば完全に補完できますよってくらい書きたかった真矢様がそこにいる曲なので、ぜひ色んな人に聴いてほしいです…私は500000回聴いた……

あとKOKIA『dandelion』については、歌詞と曲調が二章の特に最後の方の穏やかな二人のイメージになってます。

Dandelion

Dandelion

  • provided courtesy of iTunes

https:

KOKIAさんほんとイメージソングの女王でびびる…めっちゃ好き…

真矢とクロディーヌの関係性もそれぞれへの想いもだいぶ独特で今回はこの3曲くらいしか聴いて書けるのがなかったです。あとは無限にスタァライトのサントラを聴いていました。

 

■トータルで好きなシーン

最後まで書いて番外編まで書いて頒布から時間が経った今考えて「真矢クロ書いたわ…」と思えるシーンは一章のレッスンルームで真矢がクロのことを刺す場面です。一日二行とか三行しか進まないくらい書くのしんどすぎてしんどかったところなんですけど、なんだかんだここのめっちゃ殺伐としたところが私の想う真矢クロみたいです。

真矢様にもいろんな想いがあって、言わずもがなクロディーヌだって立ち上がり続けるのに血反吐を吐いていないわけではなくて、そうやって譲れないものだけを手に、驕りすらも誇りに替えてぶつかり合う二人が二人だなと舞台版スタァライト大好きおばさんは思ってしまうんですね…戦闘民族な真矢クロが好き……

ちなみにこれは本当に本当に蛇足になるんですけど、このシーンで書いた「舞台=剥き出しの裸の魂で挑む芸術」という描写、本編最後の「剥き出しの魂がそう叫ぶ。」描写とリンクするように書いています。つまり学生の頃のクロディーヌは「舞台に立つ・舞台に生きる・ポジションゼロに立つ」が絶対的なものだったけれど、22歳になったクロディーヌにとって「真矢が好き・真矢に好きと告げる」ことはそれらと同じ土俵に立つくらい絶対的なものになっているのだという…そういう…そういう感じです…!

さすがにここはご感想で拾ってもらえることなどもなかったので、もっと文章巧くなりてぇな~!と思いました。

 

ここまで書いて思ったんですが、この本、一章は解釈の再生産で二章はめっちゃ二次創作って感じですね。どうりで一章の半分くらいの期間で二章が書けたわけだよ…。ともあれ、この本についてめっちゃ言いたいことたくさんあったのでここで書けて良かったです。読んでいただけて感謝申し上げです。

あと、人に誤脱チェックをしてもらったおかげで通常の5倍くらいは誤脱がない本にすることができました。書き直しすぎて意味わからなくなってしまったのか、一部人の話を全く聞かないクロディーヌなどをお届けするところでしたがそんなことなく製本できてよかったです。

 

以上、「そして雛鳥は空へ飛び立つ」反省会でした。次回に活かします。おわり。

『アレルヤ、僕らの惨めなBLUE』反省会

春になると日中めっちゃ眠くて夜に寝付きが悪いという日々を毎年送っているんですが、そういえば表題の同人誌は3月4月にそんな身体のサイクルだからと思って毎日朝まで作業をしてたなと思い出し、そうやってせっかく色々想いながら反省しながら同人誌を作っているのに忘れてしまったら悲しいな…と思いブログに残すことにしました。

あとはもともと高校のときに開設したブログをネット上の身辺整理の際に削除し、そのことを今でもわりと後悔しているというのもブログ立ち上げの動機の一つです。長々と思考の壁打ちできる場所が欲しい、それを残して忘れた頃に読み返して自己愛の栄養素にしたい、今のところはそんな考えです。

すごい暇やで!!とか、制作の裏話とか聞くの好きやで!!という方がふらっと読んでくれたら嬉しいです。私自身が好きに書くので好きに読んでほしい。私は好きにした、君らも好きにしろ…!!

 

electron1513.booth.pm

 そんなこんなで、表題にしたこの同人誌について書こうと思います。

表紙の文字の色についてなんですが、photoshopCMYKのままjpegpng)保存→ネットにアップデートと言う流れだと勝手にRGBの色調に変更されちゃうんですね。RGBモードに変更してから保存すればネットにアップしてもそのままの色味にできるらしいと冬コミで出した本の作業過程で学べました。

修正した表紙画像、BOOTHだと差し替え可能なんですがpixivだと有料会員じゃなきゃ無理みたいですね、悲しい…。『箱詰物語』もその問題を抱えた表紙なんですが、あれはあれでまぁ良いかな…という色合いになっているのでこの『アレルヤ、僕らの惨めなBLUE』表紙だけサンプル部分の差し替えました。

ちなみにDLできるPDFに添付している表紙は修正必要ないverなので大丈夫です。ややこしいですね。Adobe使いこなせるように頑張ります…。

 

■構想とプロット

「かえみゆで記憶にまつわる話が書きたい」とはずっと思ってて、そのためのプロットや設定などをずっと考えていたので(多分二年くらい)(本格的に考えたのは頒布の一年前くらい)、没ネタがめちゃめちゃめちゃあります。

ツイッターでもよく書いていたのは「新田ーニャの二人をもっと掘り下げる」という点。というのも、そもそも劇中劇オンリーではなく劇中劇+この役を演じることで変化していく本人たちの心情と関係が書きたかったので、自然と新田ーニャの二人も掘り下げられるはずだったんですよね…。

ただ、書き始めてみてから「劇中劇を書く」「それに伴う本人たちを並行して書く」「役やシーンに本人の感情や変化をリンクさせる」という点について「は?むず」となり、今の自分だと劇中劇オンリーでなんとか書きたいものを書くというのが限界と理解しあの本文に至りました。

新田さんに片思いをするアーニャちゃん(劇中)、アーニャちゃんに片思いをする新田さん(リアル)、書きたかった~~~~~~~この点についてはめちゃくちゃ後悔しています、ちゃんと書けてたらめっちゃ楽しかっただろうな……様々なことに葛藤してつらくてくるしくて泣きながらそれでもアーニャちゃんが大事で大事で仕方ない新田さん、性癖です。

 

そのほかに、美優さんのあの子についても本当は絡ませようと思っていました。生まれ変わったあの子が記憶喪失の楓さん、とか。というのも、こういうの書きたいな~って漠然と考えていたときに実家で一緒に育った猫が急逝してしまい、そのときにすごく色んなことを考え込んでしまったためです。大事な子と二度と会えなくなってしまうのは悲しいですね。

でも結局それだと「美優さんと楓さんの物語」は書けないよな、どっちも軽んじることになってしまってしんどいな、と思い没になりました。現状、美優さんがあの子について触れたテキストなどが私にとって優しいのは事実なので私が特に何かを書く必要はないな!と思っています。ありがとうシンデレラガールズスタッフの皆さん。

 

そうして「楓さんと美優さん」にきちんとフォーカスすると決めたとき、めっっっちゃ悩んだのが記憶に関する設定です。美優さんが喪失する側なのか、楓さんが喪失する側なのか、失くす物語なのか思い出す物語なのか、記憶を失くすんだとしてそれはどういう症状なのかなど…

そもそも記憶にまつわる話が書きたいと思ったのが、今でも胸にある朗読劇『私の頭の中の消しゴム』を観劇して受けた衝撃をどうにか形にしたいと思っていたからなんですね。単純なオマージュとして若年性アルツハイマーを扱えればよかったんですが、この症例を創作で扱うほどの覚悟や責任のようなものが自分の中に無く、結局「自分が描ける範囲で」という状況で生まれた設定があの楓さんの症状になります。

それはさておき書き始めるときに観ておかないとと思って観た映画が『明日の記憶』という映画です。

movies.yahoo.co.jp

終わりのシーンが死ぬほど切なくて死ぬかと思った……。あと『アリスのままで』もいつかちゃんと観ないとと思っています。精神が元気なときに観ます。

 

 

「3日しか記憶が保たない」というのは、仕事で短期記憶と長期記憶がうんたら…という話に一度触れたことがあって、そこから拾いました。細かな症状の原因なども考えていたんですが、本編ではまぁ不要な情報として出ることがありませんでしたね…。精神的なものではなく、実際にそういう回路が傷付いているという設定なので楓さんが治ることはないです。多分この人はきっととても短命であるということまで覚悟のうえで美優さんは戻ってきているのですが、今目の前のことに二人ともがいっぱいいっぱいだったので描写さしこめませんでした。

願わくばこの小説を読んでくれた方が朗読劇『私の頭の中の消しゴム』にも触れてくれますようにと思っています。愛がどんな形をしているのか定義はできないけれど、この話の中にいる浩介と薫は確かに愛の形をしていると思っているので。朗読劇版、書籍も出ています。(amazon中古しかないけど…)

keshigomu.info

私が目指した二人です。

 

劇中劇・舞台という設定を採用したからには実際に壇上で限られた時間で上演されているようなものを書きたかったので、簡略的に書いた部分が多くあります。特に楓さんの目線だと「回想」や「積み重ね」が一切できないので、難しさに泣きながら書きました。どうしても同じことで葛藤してばかりのシーンになるから読んでて飽きない塩梅…と唱えながら書いた結果こうなりました。楓さん目線の第一部がやや駆け足で過ぎ、美優さん目線の第二部でゆっくりと謎解きがされ結末を迎えるという展開は我ながら舞台脚本っぽくて満足しています。

実際に「最後まで読んだ後に第一部をもう一度読みました」というようなご感想をいただいたときはめちゃくちゃハッピーな気持ちになりました。感謝…!!!!

 

 

■イメージソングについて

 

KOKIAさんの『I believe ~海の底から~』という曲をアホほど聴きました。

I Believe ~海の底から~

I Believe ~海の底から~

  • provided courtesy of iTunes

 一部、二部の終わりは特にこの曲をイメージしています。高垣彩陽さんが歌っている曲の中に『記憶の湖』という曲があって、この曲で「記憶=水底へ沈み積もっていくもの」というイメージが私の中で生まれていて、だからこの話を書くにあたり底へ静かに沈んでいく楓さんのイメージが頭の中にあって、それに合った曲なにかないかなと探した結果出会った曲です。

あと、エピローグに「子供みたいな顔で」という描写がありますが、これは茅原実里さんの『逢いに行きたい』という曲の歌詞から受けた描写になります。

www.kasi-time.com

朗読劇『私の頭の中の消しゴム』に茅原さんも一度出演されたことがあって、そして生まれた曲だと思っているし何年も前から大好きな歌なので、どうしてもどうしてもどうしてもこの曲を絡めたかった…。

そして目指したかったのはTRUEさんと茅原さんがデュエットで歌っている『ふたりごと』という曲です。「私の片割れは多分君なんだ 君の片割れに私がなるよ」という歌詞が、楓さんと美優さんなんだよな……。

ふたりごと

ふたりごと

  • provided courtesy of iTunes

 その他、「アレルヤ」という単語についてはhideの『MISERY』という曲が大好きなのでいつか絶対使おうと思っていました。あと絡ませてはないけど作業期間にめっちゃ聴いてたのはメロキュア『Agape』とかGalileo Galilei青い栞』とかKalafinaアレルヤ』とか坂本真綾『スピカ』とか寿美菜子『feel in my heart』とかです。

あと『私の頭の中の消しゴム』のサントラばっかり聴いてました。

tower.jp

あとこれは音楽関係ないんですけど、二部の最後の方で「大樹のもとで~」という描写があるんですが、これは多分TRUEさんの『フロム』というCDジャケットがすごい好きだから影響されたんだろうなと思い返して気付きました。

tower.jp

 

 

■表紙とかデザインについて

 

絵って本当に難しくないですか……?????頒布当時は満足していたけど(というかこれ以上何もできなかったんですが)、白すぎたな~~~って今では反省しています。一周まわってこれえぇんちゃう!?とも思えないくらい白い…。

明朝体のタイトルがバーーンって出てるデザインのやつ大好きなのでそれに関しては満足です。なんというかまぁ、画力もデザインもこのときはこれが精いっぱいだったという形のものがあれば成長が目に見えていいですね…。

裏表紙に書いてある「再会」という二文字に関しては、私の個人的なかえみゆのテーマにしている単語です。この本で書けて良かったなと思っています。あと本版はなんと致命的なスペルミスをしています、深夜作業からの入稿、ダメ、絶対。

 

奥付に関しては、文字でかない?と印刷されたの見て思いました。photoshopでページ作成してInDesignに張り付ける作業をしたので、文字サイズ分かんねぇな~?と思いながら作成したんですけどこの反省を活かして次の本からはInDesign内で奥付作りました…

 

 

■頂いたご感想など

 

長文でのご感想をたくさんいただいた作品です。めっっっっっっちゃ嬉しい……。かえとみゆで書きたかったものを詰めたのがこの小説なので、かえとみゆが好きやでという方に拾ってもらえてとても嬉しく思っています。

個別にお返事できていませんが、めちゃくちゃ読み返したりをしています。今後かえとみゆで、本を出すまではないと思いますが(書きたいもの全部書いてきたので…)またいつかSSとか書きたいな~~と思います。

 

そういえばこれは裏話なのですが、作中で出てくる二体の人形の名前はドイツ語から取っていて、日本語の意味はトレーネが「涙」、リーベが「愛」です。トレーネを失いリーベを得るお話と思いながら書いた小説です。

いつかまた何か思い出したら追記するかもしれませんが、とりあえずこれでこの本の反省会はおしまいです。